出張撮影といえば、七五三やお宮参りといった記念日で利用されるかたが多いかと思います。
もちろん、記念日の写真をステキに残せるサービスとして出張撮影はすばらしいです。従来の写真館での記念撮影とは違い、より自然な表情を残すことができます。
私もこの数年でさまざまなご家族の行事ごとにご一緒させていただき、記念の写真をたくさん撮らせていただきました。
そのたびに喜んでいただけたし、一生残る記念の写真をお撮りすることができることを、とてもやりがいに感じています。
ただ一方で、そういった記念の日だけが、写真に残すべき価値のあるものなのかというと、それは違うんじゃないかと思っています。
記念日も、日常も、人生における同じ「一日」であることには変わりはなく、そこに優劣はないと思うからです。
むしろ、とくに名前のつかない日常のほうが割合としては多いわけで、そのぶんドラマが起こるのも記憶に刻まれるのも日常なのではと考えるくらいです。
育休中のママと赤ちゃんの半日に密着
今回は、育休中のママと赤ちゃんの半日に密着して撮影させていただきました。
本来ならママと赤ちゃん二人きりの空間に、フォトグラファーという第三者が入り込み、そこで起こることを記録していきます。
どんな撮影になるのか、予想がつかない部分を抱えつつ撮影に臨みましたが、それはそれはすばらしい体験でした。
まずは、写真をご覧いただき、そのすばらしい体験につきお話しさせていただければと思います。
いつもの公園へ出発!
撮影に伺う前に、いつもの平日の過ごし方についてお聞きしたところ、午前中は近所の公園か児童館で過ごすことが多いとのことでした。遊んだあとはそこで持ってきたお弁当を食べ、帰りのベビーカーでうとうとして、そのままお布団へ…という流れ。
撮影当日もいつものように過ごしていただきました。
5月にしては日差しの暑い日でしたので、出かける前にしっかり水分補給。
ママはカバンにお弁当を詰めます。
玄関で靴を履いて、さぁ、出発です。
ずっとカメラ目線
ベビーカーに乗り込み、歩いて10分ほどの緑の多い公園へ。
自然な様子を撮りたかったんだけど、大きなカメラを持った私の存在が気になるようで、ほとんどの写真がカメラ目線。笑
でもある瞬間からカメラを意識しなくなったんです。どのあたりで変化があったのかは、このあとの写真を追いながらぜひ見つけてみてください。
好奇心のままに動く。それに寄り添うママ。
到着したのは、広い原っぱのような公園。地面にはシロツメクサがたくさん咲いていました。
しゃがんで、見つけて、触って。「はいどーぞ」と言うように、ちぎった草をママに渡してみたり。
鳥を見つけては追いかけて、好奇心のままに動く。それに寄り添って、同じ目線で見て、笑って、話しかけるママ。
シャボン玉を吹くと、それをじーっと見つめていました。
食事の前は手を洗うという習慣
たっぷり遊んで、お腹もすいてきたので、そろそろお弁当の時間です。
水道で水を飲み、手を洗います。食事の前に手を洗うという習慣を、身につけ始めたそうです。
今となれば当たり前の習慣も、こういうふうに一つ一つ身につけていったんだなぁ。
シートを広げて、お弁当の時間
シートを広げると、おっとっと。そこは靴であがってはいけないところだよ。そんなハプニングもかわいい。
靴を脱いで、エプロンをつけて。
この日のお弁当は、蒸しパン、トマト、カボチャ、ブロッコリー、それに皮ごと食べられるぶどう。「いただきます!」
ぶどう、大好き
ぶどうが気に入ったようで、手が進みます。
おいしかったね!
即席のふりふりダンス
「おいしいね!」と言わんばかりの満面の笑み。イエイイエイと両手をあげて踊り出す男の子。それを見て同じ動きをするママ。即席のダンス。
こんなやりとりが、本当に愛おしい。
長くなってきたので、次に続けます。