2月もコートを手放せない日が多かったけど、いつの間にか春一番の予報が出ていました。
季節は着実に春に向かっているんですね。
春ははじまりの季節、今年わが家は娘が小学校へ入学するので、余計にその思いが強いです。
新しい出会いもたくさんあるでしょう。でも同時にそれは、「別れの季節」でもあるんですよね。
「お友達が引っ越す前に写真を撮りたい」というご依頼
先日、「産前から仲良しの親子が関西に引っ越すことになって、その前にぜひ家族写真&友達写真を撮りたい」と依頼をいただきました。
これを聞いたとき、このお二人はすごく素敵な仲だなぁと思って、ぜひ撮りたい!と、お互い限られたスケジュールの中ではありましたが、撮らせていただきました。
一番左が依頼をくれた方で、右側の父、母、娘ちゃんが、関西の方へ引っ越してしまう親子です。
「おはようございまーす!」と待ち合わせの公園へ行くと、挨拶もそこそこに、いきなりぬかるみでコケる!というハプニング。
男の子はテンションだだ下がり。女の子に「よしよし」となぐさめられています。
ぬれて泥んこになったズボンを着替えて、撮影開始です!
待ち合わせ場所から少しはなれたところに、良さそうな場所があったので、歩いて移動することに。
ご両親に手を繋いでもらってジャーンプ!の感じを撮ろうと思ったのですが、娘ちゃん、いやいや〜。
お父さんに抱っこしてもらいたかったみたいです。
公園の池をバックに。
大きな池が印象的な公園でした。「この池のある公園でよく遊んだんだよ〜」って、何年後かに話してくれるのかな。なんて想像しながら。
おっとここで、男の子がプレゼントを用意していたようです!突然のセレモニー。
「自分のじゃないよ〜、ちゃんと『はいどーぞ』して〜」とお母さんの声が飛びます。
「はいどーぞ」できました。
プレゼントの中身はアイスクリームのかわいい髪ゴムと黄色のシュシュでした。
このあと、アイスクリームのゴムをつけていますので、写真の中で探してみてください^^
「いないいないばあ!」
きゃきゃきゃっと、ころがるような笑い声。
ベンチに座ってもらうと、今度は「おーい!」「おーい!」の連呼。なぜか首を激しく振る振る!!
お母さんたいもいっしょに。
集合写真もいっぱい撮りました。
はしゃぎすぎて疲れちゃったよ〜。
でもブランコに乗ればふたたびこの笑顔!
依頼の背景にある思いやストーリー
出張撮影の仕事をはじめてから、さまざまな親子や家族を撮影させていただいているけれど、毎回毎回、撮影を依頼してくれた背景に感動しています。
出張撮影は数年前と比べたら少し身近になってきたのかな。それでもお宮参りや七五三といったセレモニーでの依頼が大多数を占めます。
だから、それ以外のシーンで撮影を頼もう、と思う人の背景には、それぞれの思いやストーリーが余計に強く感じられるのかもしれません。
私は撮影をしながら、いろいろを雑談をするのだけど、その雑談のところどころにストーリーのかけらが落ちているんです。
それらに触れたとき、「素敵な関係性だなぁ!」と感動し、気づくとより深く気持ちごと撮影に没頭している自分がいます。
今回の撮影はまさにそんな感じでした。
産前に知り合い、お互いにはじめての出産。不安も戸惑いも喜びも、事件も平坦な日も、たくさんの時間をわかちあってきたお二人。四六時中いっしょにいなくても、その気配をどこかで感じながら、支えあい過ごしてきたんだと思います。
そして今子どもたちは2歳というタイミングで、一方がお引越し。しかもなかなか会えない関西です。
そこで、餞別に、なにか思い出に残るものを。。。そうだ!写真を撮ってもらおう!
この発想が、とても温かくて素敵だなぁと感じました。
まさに「思い出をカタチに」。
そして私は、その思いを「写真」というツールで叶えるお手伝いをすることができたんだと思うと、本当に写真をやっててよかった、写真を仕事にしてよかった、と思うのでした。
お客さまからは感想の中で、こんな言葉をいただきました。
子供たちの視線や笑顔を必死になって引き出そうとしていた裏側を忘れてしまいそうな自然な雰囲気がとても素敵です。そんな裏側を含め、良い思い出になりました!
そうそう、子どもは、しかも仲良しのお友達が一緒だったのでなおさら、こちらの思い通りには動いてくれないけれど、でも「こう言ったらこう動いてくれるんじゃないかな??」と子どもたちの気持ちを予想しながら声かけをしていくのはおもしろいです。
その点は、うちの子どもたちを撮っている中で鍛えられてきたワザの一つ、かもしれません(笑)。
ご依頼、ありがとうございました。
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出張撮影のメニューがまだちゃんと掲示できていなくてすみません。現在、じっくりじっくり作成中です。
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