出張撮影サチカメ!の中島佐知子です。
今回はプロフィール撮影のレポートです。
移住前に「ぜひサチカメさんに撮っていただきたい!」と駆け込みで依頼をくださいました。なので、撮影日としては夏の初めになります。
是非ご覧ください。
今回の撮影
plan:プロフィール
location:東京
妊活コーチ高橋様の撮影
今回は、「コウノトリのお散歩」という妊活中の方向けの情報発信やコーチングなどを行っている高橋薫様のプロフィール写真の撮影をさせていただきました。
「コウノトリのお散歩」のサイトはこちら ▶︎コウノトリのお散歩
インスタグラムはこちら ▶︎@kounotori.osanpo
高橋さんはご自身の不妊治療のご経験から人間の自然治癒力の大切さに気づき、さまざまな自然療法を学んだのち、2018年に「コウノトリのお散歩」を立ち上げられました。
この記事を読んでくださる人の中にも妊活・不妊治療中の方や、まわりにそういった人がいる方も多いかもしれません。とてもプライベートな分野だし、経験したことない人にはその辛さがわからなかったりして、悩んでも相談しにくかったりする場合も多いのではないでしょうか。
私自身、不妊治療をすることなく子供を授かることができました。だから、不妊治療の実際のところや本当の辛さはわからないですし、もし身近な人がその状況にあって悩んでいても何もしてあげられないだろうと思うと歯痒さもあります。
だからこそ、「コウノトリのお散歩」の活動を一人でも多くの方に知っていただきたいなと思い、活動のご紹介をさせていただきました。悩んだときの考え方のヒントを示してくれたり、気持ちの整理を手伝ってくれたりするようです。よかったらサイトやインスタグラムをご参照ください。
カメラの前では笑えない
高橋さんのところには不妊治療に悩む女性が駆け込んでくるそうです。そんなとき、「この人なら相談しやすそう」「しっかり話を聞いてくれそう」「優しく受け止めてくれそう」という印象を与えるプロフィール写真は大事です。
私が過去に撮影した写真をご覧になり、緑を背景にした自然な感じの作風を気に入ってくださったそうです。
そこで緑のたくさんある広い公園を撮影場所に選びました。
ところが高橋さん、写真が大の苦手!自撮りもしないし、プロに頼んで撮ってもらったこともないとのこと。「カメラの前では笑えない」ことを大変心配されていました。
幸い私のお客様は「写真を撮ってもらうのがはじめてです」という方がほとんど。「撮られるのは苦手です」という方も多いです。
撮られ慣れているモデルさんや芸能人はカメラを向けられると「オン」になるのかもしれませんが、普通の方の場合はオンどころかカチコチに固まってしまうのも当然のこと。
なので、いかにたくさん会話をしてリラックスしてもらって自然な表情を引き出せるかがフォトグラファーの腕だと思っています。
序盤はカメラの存在を意識させないこと
お会いしてみると、大きな瞳がとてもチャーミングな方でした。このキラキラの瞳をうまく写真に表現したいな。
まずは、カメラの存在に慣れてもらうために歩きながら喋りながら、ポーズを決めずに適当に(!)撮ります。最初の方は「捨てショット」も構わず撮りまくります。
「いつ撮ってるかわからないうちに撮られてる」くらいの存在感の薄さになればしめたもの(とは言え、物理的にはカメラを構えているわけで、向けられている方は緊張するんだと思いますが)。
歩きながら、おしゃべりしながら、あらかじめ下見しておいた撮影スポットに誘導しつつ、その途中でも「ここいい場所だな!」と思うところがあれば立ち止まり撮影します。
「木の枝を見てください」「レンズを見てください」「体を揺らしてみてください」などなど、徐々に指示を増やしていきます。
あの手この手で写真の中の「笑顔」を引き出す
ベンチに座ってもらって「撮影するぞ」という雰囲気になったせいか、ちょっぴりお顔に緊張感が出てしまいました。普通にしゃべっているときはクシャッと笑顔も出るのに、カメラを向けられると固くなってしまうようです。
そこで、クイズ大作戦!
お子さんの撮影でよく使う技ですが、大人にだって使っちゃいます。ただ、さすがに鳴き声あてクイズはできないので、ちゃちゃっとスマホで大人向けのクイズ遊びを検索しました。
こんなふうに、クイズをしたり、なにか質問して答えてもらったり、究極は「いー」とか「えー」とか声を出してもらって、写真の中の「笑顔」を引き出していきました。
動きの中で自然な表情を
プラタナスの並木がきれいな公園。早朝の撮影だったこともあり、他の来園者の姿はほとんどありません。
撮られ慣れていない方は、ピタッと立ち止まってポーズしてもらうよりも、歩いたりという動きの中で撮影していく方が自然な表情を出せます。
加工しやすいカットもご提案
最後に、空を大きくいれたカットも。こういうカットは、サイトやSNSなどで文字入れして使ってもらいやすいかなと思います。
プロフィール写真は何度でも撮ろう
ホームページやSNSにお顔を出して仕事をしているという場合、そのプロフィール写真で会う前の印象が決められてしまいます。
でも写真の中で自然に笑うって、簡単なことじゃないですよね。
今回、「写真が大の苦手」とおっしゃっていたにもかかわらず、勇気を持って依頼をくださり、撮影の時間も私のむちゃぶりに一生懸命こたえてくださった高橋さんには、本当に感謝の思いでいっぱいです。
まだまだ今回の写真では100パーセントの自然な表情を引き出せたとは言えないと思います。もちろん、そのときのベストではあるのですが、もっともっと違う表情をお持ちの方だと思います。
プロフィール写真は、ある程度「練習」が必要な分野です。それは、私も撮られる側を体験してみて思うことでもあります。
自分の本当の魅力を出せるようになるためにも、ぜひ皆さんも一度撮ったら終わりではなく、数ヶ月に一度、一年に一度、、、と何度も撮ってみて欲しいです。
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