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こんにちは。家族写真の出張撮影サチカメ!フォトグラファーのなかじまさちこです。
今日は日常撮影の写真を紹介します。
今回の撮影
plan:日常撮影
location:東京都練馬区
引越し前日、育休最後の思い出に
今回は引越しと育休の記念に、日常撮影のご依頼をいただきました。
翌月から保育園の入所と仕事復帰が決まっているとのこと、保育園の関係もあり今の家はお引っ越しされるそうです。
お伺いした日はちょうど引越しの前日でした。
お昼寝明けの日常
約束の時間にご自宅を尋ねると、ちょうどお昼寝から目覚めたところでした。
オムツを変えて、寝起きの一杯(授乳!)。
コロンと仰向けになって優雅にオムツ替えをできる時期はとうに過ぎて、よじ登ったり這いつくばったり、アクロバット!




授乳だって手が出る足が出る!顔を触ってきたり、こんなことあったなー。
お腹が空き過ぎて、下着姿のままというのもキュート。




寝起きの一杯で満足したようなので、お着替えしました。


まったり絵本タイム




絵本を読んだり、まったりとした時間を過ごします。


おやつの時間
しばらく遊んだら、今度はおやつの時間です。ママが用意していたフレンチトーストを温めます。


ぐふっ。うれしそうだね。
実はこのとき台所で「木べら」を手にします。たいそう気に入ってしまって、以後、手には「木べら」。ご注目ください。




食べ終わった後も、手には「木べら」。




こういうの、ツボです。
お散歩にも木べらを持って行きたくて事件
次はお散歩に出かけることになりました。さすがに木べらを外に持っていくのは控えたい…となんとか隙をねらって手から離します。けれど、ないことに気づいて大号泣!!




結局、取りに戻ることにしました。
男の子の潤ませた大きな目とお母さんの「しょうがないわね」っていう諦めというかすべてを包み込むというか、とにかく優しさが詰まった目が印象的で忘れられない場面。


こういうのは、こちらが作ろうと思っても作れないシチュエーション。これぞ、日常撮影の醍醐味だなって思います。
育児をしていると、こちらの思い通りにならないことばかり。なんでもコントロールできると思っていたそれまでの自分を、何度も何度も塗り替えるような作業です。
こうしてほしい。こうあるべき。こうでなきゃ。を手放すことの連続です。
それで私は、ずいぶん傲慢さが減ったなと思います。
公園でひと遊び
いつも遊びに行っているという公園に遊びに行きました。ここにくるのも今日が最後。
男の子はもちろんそんなことは知る由もなく、あっちへトコトコ、こっちへトコトコ、気の向くままに歩き回ります。




高い高いをしてもらって、嬉しそう。
よく買いに行ったパン屋さんへ
抱っこ紐で抱いて公園を出ました。時刻は夕刻へと近づいてきています。ちょこんと覗かせたお顔。


明日で離れるこの街。「最後に行っておきたいところがあって」と寄った先は商店街のパン屋さんでした。
それほど大きくない商店街で、閉まっていたり住宅になっているところもちらほら見られました。
でもお魚屋さんやお肉屋さんが健在で、パン屋さんもあるし、地元に愛されている素敵な商店街だと思いました。


「おじさん、こんにちは〜」と馴染みの様子で挨拶を交わします。




「実は、明日引っ越すんです。なのでご挨拶に。」
パン屋の店主さんは少し驚き、ちょっぴり残念そうな、でも最後に会いにきて嬉しいといった複雑な表情をされていました。
「仕事復帰するの?」「保育園は?」「そうかそうか、それならいいな」


お店を出る間際、「これ、おまけ!」とレジ付近にあったスコーンや焼き菓子をたくさん袋に詰めてくれていました。
店主さんと世間話をしながら買い物ができるお店がまだまだ残っているんだかぁとあたたかい気持ちになりました。
最後に、マンションの玄関前で記念撮影をして、この日の撮影は終了です。(マンションの外観写真は掲載を省きます。)
お客様からのご感想
写真データをありがとうございました。早速、夫も一緒にデータを見てみましたが、すでに前の家が懐かしく、普段の平日の様子が思い出せますね。撮影日程も限られていてお願いするのを迷いましたが、すごくよかったなあと思いました。夫はいいなあーと羨ましがっておりました。
前半は私は緊張気味ですが、息子はニコニコと楽しそうですね。オムツ替えの途中に腕から顔をのぞかせているシーンが面白いです。
個人的には、公園で高い高いをしているところ、普段は自分では持ち上げるのが精一杯で表情までは見る余裕がないのですが、息子がこんなに楽しそうにしていたんだ!というのが一番の発見でした。とても嬉しく、持ち上げられるうちにもっとやってあげようと思いました。提案してくださってよかったです。
ご感想ありがとうございます!
写真を納品すると、「すでに懐かしく感じる」というご感想をよくいただきます。たった数週間前のことなのに、不思議ですよね。
それだけ現代人の日常は目まぐるしく進んでいるのでしょう。
今でこそコロナの影響で全体的にスローな雰囲気もありますが、都会で子育てをしていたり、毎日通勤していたりする私たちは本当に忙しいです。
私も毎日必死でルーティンを回して、週末まで息つく暇もないような生活を数年前まではしていました。
自分が働くために子供を保育園に通わせてるのか、保育園に通わせるために働いているのか、わからなくなってしまったときもありました。
そんなちょっと昔の私が「日常撮影」をしてもらったら、どんなふうに感じただろう?
やっぱり「懐かしい」って思ったかな。
「懐かしい」にはポジティブな匂いがありますよね。
懐かしくって落ち着くとか、親しみを感じるとか、いいニュアンスで思い出しているときに「懐かしい」という言葉を使う気がします。
だからかな、「懐かしい」って言葉が好きだし、言われると嬉しいです。
それから「息子がこんなに楽しそうにしていたんだ!」という発見をしてもらえたのも嬉しかったです。
普段一緒にいても、いや、一緒にいるからこそ見えてないものがあると思うんです。
それは、離れたところから第三者が見たときには見えるものだったりします。
私はそんな瞬間をたくさん写真に収められたらいいなといつも思っています。
第二弾に続く!
実は今回の撮影、もう少し書きたいことがあるので、第二弾に続きます!