新緑の美しい季節に、プロフィール写真の撮影をさせていただきました。
「緑が好きなんです。緑の中で撮ってもらいたい!」というリクエストだったので、いろんな種類の木が生えている公園を撮影場所にしました。
抜け感のあるプラタナスの並木道で。私の中で都会的なイメージがあったので、そんな彼女にぴったりだなぁと思った場所です。
歩いたり、立ち止まったり、ベンチに座ったり。いろんな角度からレンズを向けましたが、いつでもやわらかい表情を見せてくれました。
少し移動して、水辺の近くの緑と。
背後の柳の葉が、キラキラと輝いていました。
最後は森のイメージで。
***
私は最後の森の写真が一番好きです。
いわゆる「プロフィール写真」という感じではないので、使い道ないじゃーん!と、最初は自分でもツッコミを入れたのですが、いや待てよ、必ずしも使い道がなくてもいいんじゃないかな?という気づきをくれた一枚。
依頼をいただくときは、「◯◯用の写真を」とか、「◯◯の記念に」という目的があることが大半です。それは当然のこと。
だから、依頼目的に沿った写真をお撮りすることは、大大大前提としてきちんとできないといけません。
だけど、言われた通りに撮るだけでいいのか?思った通りの写真を撮るだけでいいのか?と聞かれたら、それはNO!
せっかく依頼をいただいたのだから、私なりの”何か”をお返ししたい。それが他ではない私に頼んでくれた意味になるんじゃないか。そんな風に考えています。
ただシャッターを押すだけなら誰でもできるし、そこには私である意味はない。私は誰でもできることをやりたいんじゃない。
あくまで私は、私を通して見たその人らしさだったり、その人の魅力を写真を媒介にして表現していく職人でありたい。
そのための見る「目」と表現する「技術」をもっともっと養っていきたいです。